ブライダル写真や映像はカメラマンによってその雰囲気も変わる?

2016年7月2日

映像マンとしての仕事上、他のカメラマンが撮影した結婚式ムービーを編集することもあります。

もう、数百件にも及ぶ編集を手がけてきましたが、これだけの数に携わると、撮影が重なった場合などはパートナーカメラマンに撮影をお願いすることも多々あり、多数のカメラマンが撮ったものを編集することになるのです。

ここで思うのは、映像は多少なりともカメラマンによって違うものとなることがあるということです。

結構遠まわしな表現してますけど、実際そうなんです。

映像にカメラマンの感情が入っちゃうことがあるんですね。

感動的な場面ではしっとりと撮り、楽しい場面ではびゅんびゅんと振ってみたり。

でも、これってやりすぎるとアカンのです。

ブライダルの場合では、主役は被写体(新郎新婦、家族、ゲスト、、、)であって、カメラマンの個人的な感情ではないんです。

だから、そこにはその被写体なりの感情があるわけですから、カメラマンの感情で撮ってしまうのは、当日動画エンドロール制作としてはその被写体の感情を無視してしまっていることになるんですね。

例えば、被写体が涙している場面で感動的なところではありますけど、そこには複雑な人間関係などが絡み合っているかも知れません。

その涙にはカメラマンが意図するものとは違った意味があるのかも知れません。

後日この映像を見て「感動で涙する」のか、「なんでここまでズームするの?」とハテナになるのか。

ある新婦さんが披露宴中に泣きすぎて立てなくなってしまいました。

それは「感動して」なのか「辛くて」なのか「悲しくて」なのか。

人間関係には裏の事情というものがつきものです。

表面的な関係でしかない立場の者はなかなかそこまで踏み込むことは出来ません。

その場の状況に臨機応変に対応できるカメラワークってのも素敵なんですけど、あまりにカメラマンの個性が出すぎてもいけない撮影状況ってものあるのですよ。

私はブライダルに関しては、「そこにある状況をそのままお伝えする映像を撮ること」としております。

「やりすぎず、適度なカメラワーク」を心がけております。

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