名古屋市のとある教会にて持ち込みカメラマンとして結婚式の写真撮影をしたときに起こった波乱な出来事とは

2019年5月7日

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2年前の秋、この日は名古屋市のとある教会にて結婚式の写真撮影に入らせて頂きました。この教会はチャペル式はもちろんのこと、式に続いて披露宴も行うことが出来る会場を備えた珍しい教会です。しかし挙式は会場の提携カメラマンのみ撮影が出来るとのこと。

こういったサービス体制には以前から疑問を抱いておりますが、まあよくあることなので私がどうこう言っても何も変わるわけがなく、そうなんですねぇ~、程度に思うことにしております。でもおかしな話しですよね。提携カメラマンは撮影が出来て持ち込みカメラマンはNGって。

持ち込みカメラマンは粗相をするから?いえいえ、今はそんな持ち込みカメラマンはいませんよ。その会場のルールはしっかりと守りますから。粗相カメラマンがまれにいたとしても、最低限会場のルールを守れないような持ち込みカメラマンは今の時代に生き残っていけません。とりあえずこの会場さんは昔からの持ち込みカメラマンに対するイメージが相当悪いのでしょうかね。

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自分が被写体だったらこんなカメラマンには撮られたくない

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いやしかしここの提携カメラマンの態度や行動もどうかと思いますよ。眉間にしわを寄せて忙しそうにバタバタと走り回っていたり、ゲストから見える場所で携帯電話で話してたり。到底結婚式に似つかわしく無いような立ち居振る舞いを見せておりますから。

そんな提携カメラマンがチャペル内での撮影を許され、謙虚な態度とスマートな立ち居振る舞いをこなす持ち込みカメラマンが追い出されているという現実。これを新郎新婦のお二人はご存知なのでしょうか。全くもって知ることのない現実なんでしょうね。非常に残念な世知辛い世の中でありますよ。

さて、この名古屋市のとある教会での写真撮影は、新婦さんからのご要望で午前の会場入り時間から撮影に入ってほしいとのことで、その前から会場に到着してスタンバってました。いつも通り会場の担当者さんにご挨拶をすると思わぬ展開に。。。

笑顔のない担当者さんとメイクさん

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担当者さん 「メイクルームは男性の立ち入り禁止なんです」

おおなんですって!その場でちょっと固まっちゃましたよ。新婦さんから言ってある筈ですよね、支度のシーンから写真撮影に入るってこと。担当者さんの名前まで聞いて了解も確認もとってある筈なんです。てゆうかメイクルーム男性禁止ってなに??別に着替えてるところを覗いたり写真撮ったりしないですよ、常識的に。

着替えの時は部屋から出ますし入ろうとも思いません。そもそも着替えシーンなんて見たいとも思いませんから。これは男性の立ち入り禁止というよりも、遠回しに「メイクルームは撮影NG」って言っているようなものですね。

だったら新婦さんが会場に相談した時点でそのように答えていただければカメラマンとしては撮らないまでなんですけど。まあしかしこうなるともううんともすんとも撮りようがありませんね。とにかくダメって言われているんですから。

僕「新婦さんにメイクシーンが撮れない旨の了解を取ってください」

逆にこう言うしかありませんでしたわ。そこから2時間、とにかく待つしかありませんよね。これだけで結構疲れちゃいましたよ、撮影前に。

挙式披露宴のスケジュール内であれば時間無制限とのサービスをうたっておりますGLASSY-PHOTOですが、これはちょっとヒドイかなぁ、、、とこの待ち時間にゲンナリと落ち込んでましたよ。でも撮影本番が始まっちゃえばそんな気持ちもぶっ飛びます。

私の事前確認不足であるということにして諦めましょうか。でもその確認ってどこまですればいいのでしょうね。確認に確認を重ねてもそんなやりすぎは煙たがれるし。

愛のない言動を受け心に傷を負うカメラマン

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挙式前から精神的に疲労困憊した感じで始まっちゃいましたけども、とにかく新郎新婦のお二人にはいい写真を残してあげたいので気持ちを切り替えていかなくてはいけません。

とりあえずメイクルームは男性立ち入り禁止とのことでしたが、挙式前の花嫁の写真を撮れないなんて、それではあまりにも可哀想ではないですか。ですので無理言ってリップシーンだけでもとこちらからお願いしてなんとか撮らせて頂きました。

が、残念なことはやはり重なるものでして、ここでもメイクルームの長さんからちょっと塩対応を受けてしまいました。メイクルームの長さんと顔を合わせて最初に挨拶するや否や、

「時間ないんで!」

とメイクルームの長さんからのいきなりのジャブ。おお、これはこわいぞぉー!てゆうか雰囲気わるぅ!このメイクルームの長さん、表情も引きつってるし、花嫁さんまで固まってる。え?どうなってんのこの空間。花嫁さん目の前にしてそれ言う?!、、、ちょっと僕の頭はぐるぐるぐる。

あ、アカン!カメラマンはいつも通りでいきましょう!と、僕は動揺しつつもぐっとこらえて即座に冷静を取り戻し、いつもの笑顔で対応。そんな僕の笑顔を見てか花嫁さんもそれまでの緊張がほぐれたようで少し柔らかい表情に。

カシャカシャカシャ、、、3枚ほど撮るとメイクルームの長さん、

「もういいですか!時間ないんで!」

お、おお!またしても!

僕「あ、じゃあもうワンカットで終えましょうか」

すると、鋭い目つきとともに大きなため息をするメイクルームの長さん。このメイクルームでの2,3分、拷問のような時間がどえらい長く感じました。ここは本当に神の宿る聖なる教会でありましょうか。いや、ここは悪の魔が住む地の獄でありましょう。。。

で、そんな2,3分の拷問タイムでしたが、結局リハーサルが始まるまでに10分ほどの待ち時間がありましたからねー、なんのこっちゃ。

会場提携業者が雇った塩が大好きなカメラマン

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さらにはここの提携カメラマンさんの一人も相当なソルトでしたよ。担当者さんにここでお待ちくださいと2時間の放置中のことですが、その待合スペースにドタドタとやってきて何やらカメラのファインダーを覗き込んでブツブツ言いながらカメラの設定をしている様子。これからこの場所で撮影が始まるのでしょう。

僕はすぐにそれを察知して

「邪魔になりますかねここ」

と伺いました。すかさずソルトカメラマンは、

「これから撮影するんでー!」

そこ邪魔なんだよさっさとドケや!的な心の声が聞こえてきそうな目つきと表情と態度で威圧してきました。はぁ~い、退きますよぉ〜、、、もう泣きそう。。。そんなソルトカメラマンの対応に心を痛めながらも、そんな中で救いだったのはここの介添さんに優しく対応して頂けたこと。

介添さんから

「大変ねぇ持ち込みのカメラマンさんも、ずっと待っていらっしゃるわねぇ、そろそろ担当呼んできますわねぇ」

と優しい言葉をかけられ、癒されたのもつかの間、このあと来た担当さんには超メンドくさそうにあしらわれちゃいますし、この会場の支配人?らしき人にはこちらが丁寧に挨拶しても無視されるし。もうどうなってんのこの教会、ここに神は居るのかい??

ここはアメフト会場か?! 悪質タックル問題勃発カメラマン

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「教会なのに挙式撮影NG」ということですので、フラワーシャワーからの写真撮影となりました。ここでも一波乱というか、先ほど傷心させられたソルトカメラマンにまたしても傷つけられちゃいました。今度は心ではなく機材に傷を!

素敵なフラワーシャワー写真を撮るために撮影位置を確保して新郎新婦のお二人がチャペルから出てくるのを待ち構えてましたよ僕は。すると後ろから、

「ハイハイ!ちょっとどいてねぇー!」

という怒声とともにやってきたソルトカメラマン。

「バキッ!ドカッ!」

、、、ええ、機材がぶつかる音です。私のカメラがブラーんと揺れました。ソルトカメラマンが後ろから微タックルをかましてきたのです。で、私の前にどかーんと立ちはだかりました。いやぁ~、もう、笑えてきましたよ。こんなカメラマンまだいるんかと思って。。。

もういいです。もうね、僕はこの教会で悟りを開きましたよ、神様の心で包み込むのです、仏の心で赦すのです。。。なんだかよくわかんなくなっちゃいましたが、とりあえずこの場を離れて私はいつもとはちょっと違うアングルから撮りますから大丈夫ですよぉ、、、もぅ!

どんな試練が待ち受けていてもそれを乗り越えて新郎新婦お二人のために素敵な写真を撮りたいカメラマン

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そんな波乱な幕開けで始まった挙式披露宴の一日でしたが、僕がご依頼を請けた披露宴の写真撮影は無事終わっております。こんなことにも負けない強い精神力を鍛えてきておりますから。あ、途中何度かくじけそうになってますけどね。

でも這い上がるんです。これも新郎新婦お二人のためです。僕が撮った結婚式の写真を見て笑顔になっていただきたいのです。僕は新郎新婦お二人の専属ウェディングフォトグラファーとして結婚式の素敵な写真をたくさん残すまでなんです。

それにしてもちょっとおかしな担当者さんは最初に挨拶したとき以来、披露宴の最後まで見かけませんでしたね。それっていいの?他のお仕事で忙しいのは分かりますが、自分が担当した新郎新婦さんの挙式披露宴に興味はないのでしょうか?

お二人がどんな表情で一日を過ごしているかとか気にならないのでしょうか?もうやっつけ仕事的な感じがその態度に表れてしまってますからねぇー。

危険な香りのする会場提携業者雇いカメラマンたち

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さて番外編として、提携業者雇いカメラマンさんについてですが、「それやばいでしょ!」ってなこともあって、メイク前と挙式と受け付けとフラワーシャワーまでの間に写真撮ってるカメラマンが二人いたんですよ。どういう割り振りなのか知りませんが、同時にではなくそれぞれの時間帯に入れ違いで。

受け付け撮ってたカメラマンに挨拶がてら、

僕「一日撮られるんですか?」

と尋ねると、

雇いカメラマン「うーん、よくわかんなんですよぉ」

なんて返ってきて、大丈夫かよこのカメラマンって思ってたら、挙式終わった後のフラワーシャワーでは待合スペースで出会ったドタドタソルトカメラマンになってて、、、もうなんやねんこの会場!

もうね、いわゆるブラック会場ってやつですここ。こんな神様がいるのかいないのか分からないような教会には今後写真撮影に入りたいとは思いませんです。

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