ビジネスのマニュアルというものは最低限の手法というものであるべきです
マニュアルが多いほど、質は低下する。
世の中そんな仕組みになっているそうです。
うん、わかりますそれ。
特に客として受ける側になるとそう感じますね。
「あぁ、この人マニュアルに従い過ぎ…」
大きな会社組織がバックについたお店の店員さんなんかがそうなりがちですよね。
何か事が起きた時にそのマニュアル通りに対処しちゃう人。
それってお客側からしたら全くサービスになってませんから。
不測の事態に直面した時にはマニュアルなんてものは何の役にも立ちません。
例えば「客と店員」、これって「人と人」ですからね。
これがマニュアル通りの人間というのは、「客と機械」「人と機械」みたいな感じになっちゃっているのですよ。
コンビニなどでマニュアル通りの対応をされるとイラッとすることありますよね。
なんというか、人間味の無い対応をされるとそう感じるようです。
おばちゃんの店員さんに「いつもありがとね」と言われるとホッコリするじゃないですか。
こんなのマニュアルには存在しませんから。
「また来たい、このお店。」
人間って素直なんですよね。
対応のされ方ひとつで感じ方も全く異なります。
「ありがとうございました」の一言も発し方、気持ちの入れ方によって全く異なってきますからね。
それを理解していない人の「ありがとう」は、全然有難くないですから。
それは表面的なものでなく、内面を心で感じることなんです。
それを解っていない会社のサービスは、それこそサービスとは言えません。
先日ある会社さんから写真撮影のお願いがありました。
写真の撮影依頼というよりも、ウチの会社でこうこうこういった写真案件があってカメラマンが足りないからカメラマン契約を結んで写真撮影をお願いしたいと。
最初は快くOKのお返事をしたのですけどね。
何度目かのメールでどっさりと写真撮影マニュアルが送られてきたのです。
もううんざりするほどの量ですよ。
ハッキリ言ってこれを全部守れる自信がありません!
もし守れなかったら委託金を払ってもらえないのはもちろんのこと、記載の事項を見落としていてその通りに撮影できていなかったら賠償請求までされそうじゃないですか。
「ここに書いてありますよ!」ってね。
こんな危険なの到底請けられませんよ。
アブナイアブナイ。
この会社はこうして多数のカメラマンを食い物にしてきたのでしょうね、、、あぁ、恐ろしい!
たくさんの優秀なカメラマンが泣かされてこの会社から去っていったのだと思われます。
この会社と契約している写真カメラマンがどんどんいなくなっていく。
優秀なカメラマンが去っていくから写真の質がどんどん低下していく。
まさに悪循環。
だからどこかに請けてくれるカメラマンはいないものかとネットサーフィンしてウチのホームページにたどり着き、写真撮影案件の話しを持ちかけてきたのでしょう。
うぅ~ん、裏が見えちゃいました。
ごめんなさいね、こういうのちょっと請けられませんわ。
この会社の担当者さんももう周りが見えなくなっていて、こんなひどいマニュアルの内容をよく理解もせずに、必至でカメラマンを探して理解していない撮影マニュアルを送り込んできたのでしょうね。
ちょっと同情までもしてしまいますよ。。。
あのね、そんなマニュアルでガチガチに固められたカメラマンが撮った写真なんていいものではありませんからね。
そのマニュアルにこんなこと書いてありますし。
「クレーム写真はこれ!」って。
ガチガチカメラマンが撮ればそりゃクレームもきますわ。
本末転倒という類です。
カメラマンというのは結構癖が強い人が多いのです。
そのカメラマンの感性というのを多少なりとも尊重してあげないような、こんな縛りのキツイところからいい写真は上がってきません。
マニュアルというものはそのビジネスでの最低限の決まりであるべきものなのです。
その最低限という枠から越えてしまっていては、それはただの規則でしかありません。
規則なんてものは社員の規律を制するものだけでしかないんですよ。
その会社の規律を守れという強制事項をつきつけられたカメラマンがいい写真を撮れますか??
そんな規則をカメラマンに押し付けているような傲慢な会社のお仕事はちょっとお請けすることは出来ませんね。
どうぞアルバイトカメラマンを雇ったってくださいな。
質の低い写真を提供してまたクレームを受けるのでしょう。
ちなみにウチの写真撮影マニュアルはというと、
「お客様のご要望にお応えする写真を撮ること!」
これだけです。
あとはカメラマン様にお任せします。
というか私がカメラマンなんですけども。
人を信じればこちらも信じてもらえます。
写真撮影は人と人とが関わりあう、人間味のあるお仕事であると思います。
さて、、、これからもお客様のご要望にお応えするお客様第一に考えた写真撮影で、双方が楽しめるようなクリエイティブなお仕事をしていきましょう!